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ハイデガーは『存在と時間』で何を言いたかったか

『存在と時間』という著作は、ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーによるもので、難解な哲学書として知られている。しかしながら、『存在と時間』は西洋哲学史において極めて重要な著作である。なぜなら、ハイデガーはこの本の中で、「存在」という概念について従来の自明視されてきた意味を根本的に問い直し、逆転的な議論を展開しているからである。さらにこの著作では、存在の意味に加えて、人々が不安を抱く理由や、自己の真の生き方についての重要な問いも取り上げている。急速な変化や予測不可能な出来事が次々と起こる現代において、なぜ私たちは存在するのかという根本的な問いに立ち返った、ハイデガーの思考にはきっといいヒントがあるだろう。本タイトルでは、ドイツ現代思想の研究に長年携わってきた戸谷さんに、ハイデガーの主要著作『存在と時間』を分かりやすく解説していただく。

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スピーカーについて
戸谷洋志
戸谷洋志

関西外国語大学 准教授

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