【書き起こし】宮武徹郎さん「Z世代の行動から考える未来」

プロから直接学べる音声メディアVOOX。10分×全6回のコースのうちの、第1話「1. Z世代は誰」を書き起こしで紹介。Off Topicのディレクター、エンジェル投資家の宮武徹郎さんが、アメリカのデータをベースに、Z世代の価値観から、ソーシャル、ブランドに対する考え方、コンテンツの嗜好におけるトレンドを紐解きながらZ世代に対する理解を深めていきます。

(オープニングジングル)
宮武:

皆さんはじめまして、Off Topic ディレクター、コンテンツプロデューサーの宮武徹郎です。今回よりお送りする「Z世代の行動から考える未来」では、10年後には市場の中核を担うZ世代の持つ価値観、コンテンツの思考を紐解き、Z世代に対する理解を深めていきます。

初めに自己紹介から参ります。私は宮崎と申します。半分アメリカ育ちで、元ベンチャーキャピタルリストとしてアメリカのスタートアップを中心に、投資や日本へのローカライズのサポートを行っていました。実際に5年ほど月イチで、アメリカ・サンフランシスコ、ニューヨーク、ユタ州などに行き、そこでいろんな起業家、投資家、未来を作る方々、創業者に会って、そこの支援サポートを行っていました。今はエンジェル投資家として、アメリカのスタートアップに投資したり、日本のファンドのアメリカへの投資をお手伝いしたり、アメリカのスタートアップのサポートのコンサル事業をやりながら、Off Topicっていうメディアブランドを運営しております。その中で、投資家として、メディアブランドとして次の世代が抱える考えでしたり、ビジョン、思い、新しくどういう会社が立ち上がるのか、どういうインターネットの未来が来るのかというのを毎日リサーチしながら、そういう情報発信をしております。ぜひみなさんもチェックしてください。


すでに大きなマーケットを形成


今回紹介するZ世代とは、2021年時点では年齢が約8歳から24歳ぐらいで、趣味嗜好や特徴と言いますと、TikTokやYouTubeなどで自己表現をするクリエイターでありながら、クリエイターコンテンツを消費する世代。スマホファーストで、バーチャルな空間で友達と話すのに慣れていて、サブカルや限定的なものを好むアクティビストな方が多いかなと思います。アスリートよりYouTuberになりたい人のほうが多い、そんな世代となっています。そしてオンライン上で生きているZ世代は、自己表現をしたいと同時にプライベートで人と話したい、自分のコミュニティーを常に探している世代となります。

それでは、なぜZ世代を知る必要があるのかと言いますと、先ほども話したように10年後には市場の中核を担う世代。10年後2031年には、多くのZ世代が20代から30代の社会人になってまして、お金を消費する世代となります。今現在でも世界の35%ほど人口約30億人ぐらいで、毎年14兆円ほどのお金を使っているような世代です。未来の話と思いきや、すでに彼らの支持を得て急成長しているサービスなんかもあるかなと思います。わかりやすいところで言いますとTikTok。TikTokが流行っているのは、Z世代、いわゆる次の世代が創り上げている文化やカルチャーシフトが広がっているからだと思っています。

Z世代は従来の価値観とかなりギャップがあると思っています。マルチタスクしながらビデオチャット、学びをスマホの動画などで行ったり、絵文字などを使う特有な文化を持っています。サイドビジネスを中学生、高校生のときから始めて、自分の動画を前に出すのを怖がらない世代です。Instagram​​でミームアカウントを作って広告で稼いだり、ストリートウェアの2次流通の販売、そしてクリエイターとしてYouTube、Instagram​​、Twitch​​、TikTokでコンテンツ制作をするのが普通になっています。

ブランドやサービスと接する際には、そのブランドの価値観、社会問題に対しての強い意志や思いを持っています。そしてZ世代がそもそも過ごしている場所が、例えばボイスチャットプラットフォームのDiscord。そこで友達といっしょにコミュニティを作ったり、電話会議ツールのFaceTim、友達同士で繋がって、動画を見るのではなくてベッドの上にスマホをおいて、天井が写っている中で掃除をしたり宿題をしたり、一日の話を基本的に会話上で行うケースが多いです。まあ、それ以外にゲームのフォートナイト、Instagram​​、ライブ配信ツールのTwitch​​など、オンラインコミュニティが多いかなと思います。それ以外にも友達をリアルタイムで常に場所を把握できるZenlyでしたり、なんとなく常に友達とはつながっていたい。 特に知り合いとは常に情報連携をしたいという需要、欲があるかなと思っています。


Z世代とミレニアル世代


ここまで聞いて、「つまりインターネット世代ですよね」と言う方も多いかと思うんですけど、あと最近聞くミレニアル世代と思う方もいらっしゃると思うんですけど、それよりも年齢的には下の世代となります。Z世代というのは、いわばスマホ世代。多くのミレニアル世代は自分のことをスマホファーストと言いがちですか、実は大きい買い物でしたり仕事などパソコンでやりたがる世代となっています。それにと違ってZ世代は、スマホで物を購入したり、スマホで仕事をして、契約書をスマホでサインをしたがる世代となっています。

実際にそのZ世代は、だいたい10歳ぐらいから自分のパーソナルブランドを気にする世代となっています。いろんなSNSがある中、各プラットフォームに合わせた性格だったり、見せ方を常に考えています。Instagram​​の見せ方、YouTubeの見せ方、TikTokの見せ方、Twitterの見せ方、それぞれのコミュニティに対してどう自分を表現するかをしっかり考えていて、各プラットフォームに合わせた自分の表現をしたり、自分の思いを出しています。

このコースでは、Z世代の価値観の紹介、具体的にどういうサービスを使って、なぜ好むのか、どういう会社と接したいのか、そして彼らが作る新しい社会について解説します。次回は先ほども少し出てきたミレニアル世代との対比から、Z世代の特徴を浮き彫りにします。では、またお会いしましょう宮武徹郎でした。

(以上書き起こし終了)

「Z世代の行動から考える未来」全6話 60min
1. Z世代は誰
2. Z世代とミレニアル世代の違い
3. Z世代がブランドに求めているのは?
4. Z世代が使うSNS
5. Z世代が作る新しいクリエイター社会
6. Z世代がハマっているサービス紹介​​

宮武徹郎
Off Topicのディレクター、エンジェル投資家。
米国を中心にスタートアップやテクノロジー、ベンチャーキャピタルに関する最新ニュースを発信するメディアOff Topicのディレクター、コンテンツプロデューサー。

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